食で旅する北海道 〜道南編〜 「牛バカ一代が貫く和牛道」
こんにちは!
このたび、道南特集を企画し、色々と調査をしていたところ、日本でも数少ない、飼育から販売までを一貫して行う和牛専門の畜産農家さんが北斗市にいるとの情報を入手した為、早速、伺ってみました。??
到着し、小国さんとお話をしようと思った時、このチラシが目に飛び込んできました!
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牛バカ一代・・・??
この時はまだ、この言葉の本当の意味を知らず、優しい雰囲気が漂う小国さんへご挨拶をしながら、取材は
スタートしました。
話が徐々に進むに連れて、「この部屋はサウナなのかぁ〜?」と錯覚するほどの小国さんの和牛に対するまっすぐで、熱”すぎる”話にその場が包まれていきました。
まずは、おぐにビーフ株式会社代表 小国美仁(おぐに よしひと)さんがどうして牛飼いになったのかを
時系列で簡単にまとめてみました。
・出身は岩手県、農家の生まれではなく、高校卒業し、北海道七飯町にある親戚のツテもあり、農業・畜産の道へ。
・20歳の頃、アメリカに渡り、本格的に農業・畜産を学ぶ。そこで、日本の良さ、日本の伝統文化や和牛の素晴らしさを強く意識した。
・帰国後、七飯町の牧場で6年ほど修行。
・28歳の時、親戚から農地と肉牛5頭を購入し、裸一貫から牛飼いに。
・(トライアスロンで自分を鍛えた精神と肉体をもって)1日、1日と日々、牛と真剣でまっすぐな会話を積み重ねてきた。
・現在は、200頭弱ほどを飼育し、所謂、”おぐにイズムビーフ”は、有名な飲食店やレストランからも引き合いが多い。
50代でアイアンマン達成を目指す!と牛と約束している小国さん
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このままいくと、小国さんの人物像だけの紹介になってしまうので(笑)、
おぐにビーフの魅力について少しお話をします。
おぐにビーフの特徴の1つが、「オレイン酸」の高さにあります。
オレイン酸とは、オリーブオイルの主成分で、おぐにビーフはこの値が非常に高いのです。
この要素が、濃厚な味わいながらも、サラリとした脂の軽さを感じるおぐにビーフの特徴です。
そのためには、長年研究した独自の飼料を、牛の状態をみながら与えて、出荷まで、まるで試合前の
アスリートを仕上げていくかのように育てていくことで実現できるのです。
俺は牛のトレーナーとして、独自の飼料で出荷まで仕上げていくんだ!と語る小国さん
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和牛は元来、田んぼを耕す役割であり、日本の狭い田んぼを、小回りが利くように体を小さく育てられてきました。青々とした草では、体が大きく太ってしまうため、残った稲わらや米ぬかを与え、粗食にし、シャープな体に育てられてきたことで、稲わらが持つ微生物を和牛は体内に取り入れ、胃腸が健康的に発達してきました。
和牛の歴史は、お米文化と密接に関わっており、道南渡島平野は、有数の稲作地帯です。
そんな道南の地だからこそ、和牛を育てる環境としてとても魅力があるのだと。
風土の恩恵を受けながら、成長するおぐにビーフ
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1頭1頭が持つ和牛の個性を最大限に引き出し、その和牛が醸し出す”和牛香(わぎゅうこう)”を愉しんでもらう、まるでワインを愉しむ文化のような、そんな豊かな肉文化を創ろうとして、小国さんは今日も自らの和牛道を突き進んでいる。
6月29日(水)より、大丸札幌店地1階「精肉売場 肉の匠 いとう」にて販売いたします。
*販売量には限りがございます。売り切れの際はご容赦ください。
余談ですが、牛舎で小国さんが熱い和牛道を語っていたら、天気が一変!
突然のゲリラ豪雨に!!
何か持っている男だと確信しました(笑)
豪雨が牛舎を叩きつける中でも、熱く語り続ける小国さん
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