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2023.07.04

おかしづくりがせかいをすくう from Sapporo

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おかしづくりがせかいをすくう from Sapporo

さて、ココはどこでしょう?

ヒントは札幌の真ん中の区

 

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ここはなんと 札幌市中央区!!!


札幌に40年暮らしている私を含め「えっ???」ていう感じですが、

ここは盤渓スキー場のすぐお隣の場所。盤渓と言われてみれば確かに中央区ですね。


写真の真ん中にポツンッとある施設が今回の主役です。

まさに先日、行って参りました。


この施設の名前は

《ユートピア アグリカルチャー 盤渓農場》


なんでもココは巨大なラボ(実験室)と聞きました。こんな森の奥で・・・

緑の中からマッドサイエンティストが出てくるのを少し期待しましたが…そんなはずはありません。

なんと!ここを運営しているのは、札幌の人なら誰もが知っている洋菓子店「きのとや」を擁する北海道コンフェクトグループ内の農業生産法人ユートピアアグリカルチャー。


お菓子メーカーが実験施設???と思いますが、

詳しいことはユートピアアグリカルチャーさんのHPで見るのが一番! 

ぜひHPをご覧ください!!


きっと、オラが町のきのとやのグループが「こんなにスゴい事をしている!!」ことに驚くハズです。


さて、お話を森の中の施設に戻しましょう。

先ほどの画像の真ん中の施設をアップにしたら

           ↓ ↓ ↓

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鶏さんがいます。

答えは養鶏場!


  ↓ ↓ ココでは卵もしっかりと販売! ↓ ↓ 

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お伺いした時は鳥インフルエンザの影響が残る時期だったため、遠目からしか鶏さんたちを見ることは出来ませんでしたが、物凄く元気!


詳しい説明は先ほどのユートピアアグリカルチャーさんのHPに任せるとして、

ワタシがこの時にご説明を受けて感じた事をご紹介しますと

『ココは屋内なのに野外』ということ。


なぜ「野外のような環境?」というと、

鶏を放し飼いにすることで、自由に動き回り、野生と近い環境で育てられるためストレスが非常に少なく育てられます。


砂遊び

ひなたぼっこ

くちばしで地面をつつく

止まり木で寝る

 

  ↓ ↓ 植物(鉢植え)にとまる鶏さん ↓ ↓ 

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日々遊んでひなたぼっこをしてリラックス、走り回って運動をしたりすることで、鶏さんのストレスがが溜まらない環境を作っています。

 また、日々自然に運動をしていることでケージで動かないように飼育している鶏に比べて遥かに体力があるため、病気にも強く健康な卵を産み出すことも出来ます。


※ちなみにユートピアアグリカルチャーさんでは以前から新冠町で同様の養鶏を行っており、美味しいお菓子の原料として活用されているのです。


ただ・・・・・

平飼いで鶏を飼育している農場は他にもいくつか存在します。それほど驚くことはないです。

ワタシがびっくりしたのは、この中央区のこの場所が養鶏場にとどまらず、今後は

【牛も放牧で飼育する計画である】

ということ。


だって、札幌市内とは言え「山の中」ですよ⁉

この業界に入って20余年。今まで沢山の牧場に行ってきましたが、山の坂道の中で牧場なんて、一度も見た事がありません。


しかしお話を伺ってワタシが感じたのは、

【これからの世界で動物を育てる事への挑戦】

ということ。


一説には「牛を育てることは温暖化」の一因である」と言われています。

牛から発生するメタンや牛の飼料製造・輸送などがその要因とされます。


【これでは美味しいお菓子が作れなくなる】との思いもきっかけの一つとなり、

ここ盤渓では、酪農・畜産・養鶏など、森に動物が入り、関わることで

「人と動物の関わり」が、「温室効果ガスの吸収に繋がり、山の再生になる」

ための実験が、大学などの研究者と共同で始まっています。


  ↓ ↓ ヒトとの関わりが始まった、盤渓の森 ↓ ↓

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ワタシのつたないアタマではありますが、説明を受けて理解したのが次のコト

※カッコ内はワタシの心の声です


〇ヒトが入らなくなった山がある(このままでも一見Co2が吸収するように見えるが、古い木ばかりになっているにで代謝が悪い)

〇でも土地は有効活用が出来ていない(こんな中央区で)

〇山の中で動物を飼う(ヒトが関わっている)

〇動物が草木を食べて踏んで排泄をすると、さらに森が豊かになる(過去の研究からも成果はあり)

〇森が豊かになると温暖化ガスも吸収される(自然のままの状態よりも)

〇美味しいお菓子の原料になる(個人的にうれしい)


その他、コレはワタシの想像ですが、雇用が生まれる、地方の過疎化が止まる、日本や世界に森を戻す動きが始まる・・・


さらには


森でCO2をオフセットしながら酪農ができることが証明される→放置されている森でタンパ

ク質を作ることができる→食料自給率が上がる、人と動物が触れ合える・・・・・

などなどと想像が止まりません。


 ↓ ↓ ユートピアアグリカルチャーの考えるサイクル ↓ ↓

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ユートピアアグリカルチャーさんは、既に日高で放牧牛の飼育を行っており、一定以上の成果を上げています。


今後、この盤渓の森を含めた様々な場所で壮大な

『実験&飼育&森づくり&町づくり&お菓子づくり』

が始まると思うとワクワクしかありません。


  ↓ ↓ 日高の放牧の牛さんたち ↓ ↓

画像


当たり前のように暮らしているこの札幌の中で、こんな取組が始まっていた事に少々驚きを感じるとともに、

■札幌という土地の可能性

■北海道に住む人が主体となっての実践

■北海道の人がコレを思いついた!

という事実も、北海道人として誇り高い思いがします。


この壮大なる実験を、静かに感じながら見守って行きたいと思いました。

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