“シンコウ”プロジェクト北海道 vol.6 札幌市 高橋ファーム『ほしつぶコーン』
「シンコウプロジェクト北海道」とは?
北海道には、生産数がわずかでなかなか味わえないもの、特定の地域・お店でしか味わえないもの、特定の季節しか味わえないものなど、まだまだ知られざる魅力的な食材があります。そして、その食材の背景には、情熱をもって育てている生産者がいます。
このプロジェクトは、そんな北海道の知られざる食材を”深耕”し、その食材を通して人と人との“親交”を生み出し、北海道とその地域、そして食の魅力で地域の“振興”につなげたいという思いから始まった、大丸札幌店、O.tone(あるた出版)、RETRIP(trippiece)、ジェイアール東日本企画、poroco(えんれいしゃ)による地域振興を目的とした合同プロジェクトです。
第6回目は、札幌市 高橋ファームの『ほしつぶコーン』を紹介します。
飛びぬけて甘い、トウモロコシの新品種
厚別川に沿った山間に位置する札幌市清田区有明地区。白旗山の伏流水に恵まれた、札幌でも有数の農業地帯に高橋ファームはあります。ここで育てられ、直売所に行列ができるほどの人気となっているのが「ほしつぶコーン」。2017年から品種登録されたまだなじみの薄いものですが、高橋ファームでは登録前から試験的に栽培を始め、今ではトウモロコシのほぼ100%が同品種。
穫れたてのほしつぶコーンは、粒がピンッと立って見た目にも新鮮さが伝わります。
10万本を通常よりも長期間出荷
ほしつぶコーンは、他の品種に比べて糖度が高いのが大きな特徴。かといって栽培が難しいことはなく「他の品種が2mくらいに成長するのに比べて、1.8mくらいと低くてがっしりしているので、作りやすい品種だと思います。」と代表の高橋信一郎さんは言います。
高橋ファームでの出荷スタートは6月中旬からと早く、ビニールを二重にした3棟のハウスで3,000本を栽培しています。残りは露地栽培し、合計するとなんと年間10万本。苗作りの段階から手塩にかけて丈夫な苗を育て、畑に移植してからは有機肥料やサンゴの粉末を使い、土を柔らかく保ち病気に強い株を育てます。
山間の畑で10万本を生産
「食べる人の顔を見たい」 直売へのこだわり
高橋さんが育てるほしつぶコーンは、7割が敷地内にある直売所で販売されています。新鮮なものを販売するために、少量ずつ収穫しては店に運び、足りなくなったらまた収穫…という大変な作業。それだけの手間をかけて直接販売することにこだわるのは「やっぱり、食べた人の顔を見て野菜を売りたいからですね。『前回食べたトウモロコシおいしかったよ』という声を聞けたり、お客さんと対話することを大事にしています」と高橋さんは笑います。
清田区役所のイベントなどでも販売
高橋ファーム内の直売所はビニールハウス
さつまいもの壷焼きなど自ら加工して販売することにも力を入れている高橋さん。トウモロコシ専用の加工専用の施設を建設中で、ほしつぶコーンのペーストを使ったスムージーやかき氷を試作しています。通年営業している直売所で、この冬から商品化される予定です。
壷で焼き上げたサツマイモも時期により販売
「ゆできび」がやっぱり一番
代表の高橋信一郎さん
最後に、高橋さんにほしつぶコーンのおいしい食べ方を聞きました。「昔ながらのゆでとうきびがいちばん。沸騰してから8~10分茹でて、取り出したらすぐに冷たい塩水にくぐらせて冷ます、という方法がいいかな」。
●問い合わせ先
高橋ファーム
札幌市清田区有明185番地7
TTEL.011-887-6076
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今回の記事はO.toneスタッフTSが担当しました。
「シンコウプロジェクト」メンバーのporoco、O.tone、RETRIPでも発信しているので、チェックしてね。
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