『今夜はワイン!』〜第20回〜 春を呼ぶ白ワイン?アルネイスとアクアパッツァ
みなさまこんにちは!
札幌店和洋酒売り場 ソムリエの三浦です。
季節はすっかり春!春ですね〜?
日差しがほんわり暖かく、なんだか
ウキウキして来ます♪
先日、仕事帰りに素敵な景色を見つけました。
コブシの花が咲いていましたよ。
夜桜ならぬ夜コブシです。
毎年、桜が咲く前にいち早く満開を迎えます。
そして翌朝の出勤途中、ついに!
今年初の桜?見つけてしまいました!
例年札幌の桜はゴールデンウィーク頃の開花、今年はずいぶん早いようですね。
さて、和洋酒売り場にも爽やかで
春らしい白ワインが入荷しました!!
◆ カッシーナ マリア
ロエロ アルネイス 2021
750ml 税込 3,850円
北イタリア ピエモンテ州 ロエロで
造られるワインです。
葡萄品種は『アルネイス』。
聞き慣れない品種ですよね。
アルネイスは現地の言葉で
いたずらっ子 とかへそ曲がり
等の意味を持つんですって。
デリケートな品種で、栽培が難しい事から
ついた名前だそうですが、
こちらの造り手はうまくいたずらっ子を
手懐けたようです✨
グラスに注ぐとピーチやアプリコットの
甘い香りがふんわりと。
酸味は心地よく、レモンのようにジューシー。
程よいミネラル感がアフターを引き締めて
くれます。
そんな『アルネイス』に合うお料理は、
シーフード???
今夜は、旬のお魚でアクアパッツァを
作ります!!
お魚といえば、ほっぺタウンの 北辰 さん!
いつも新鮮なお魚が並んでいます。
今日のおススメは黒ゾイ。
『北海道の鯛』とも言われる美味しい白身魚。
お兄さんに
「アクアパッツァにしたいのですが」
と伝えたら
手早くウロコや内臓、背びれなどに
ある棘も綺麗に取り除いてくれました!
流石の腕前です?
アサリにエビも買いましょう。
魚介類が揃ったら、次はお野菜??
お隣の フレッシュワン さんへ。
ミニトマト、キノコ(今日は白舞茸とマッシュルームにしました)
生のパセリもありましたよ!
食材が揃ったら、早速お料理開始です?
アクアパッツァ はイタリア??
ナポリの漁師飯。
直訳すると
アクアパッツァ=暴れる水
その名の通り グツグツと煮立った水の
中で調理した魚介類を塩とオリーブオイル
でシンプルにいただく郷土料理です。
作り方は至って簡単!
下ごしらえとして、
⚫︎黒ゾイに軽く塩をして
少し置き、出て来た水分を拭いておきます。
⚫︎アサリは砂を出します。
⚫︎海老は背ワタをとります。
ニンニクとオリーブオイルを火にかけて、
香りが立ったら、黒ゾイを入れ皮目を焼き付けます。
アサリ、キノコ、トマト お水1カップ位
を加えて蓋をしてグツグツ。
お水の半量を白ワインにすると大人味に。
アサリの口がパクっと開いたら、一度取り出して海老を加えます。
時間差攻撃でアサリや海老に火が通り過ぎない
ようにします☝️
お魚に火が通ったら味見。
塩気が足りなかったら少し足して下さい。
あとはアサリを戻して、仕上げに
オリーブオイルをひと回し。
パセリを散らして出来上がり✨✨
レモン?を添えても良いですよ!
具材はお好みで!白身魚は何でも、
手軽に切り身を使っても。
お野菜はパプリカ ズッキーニ、また
オリーブやケッパーを加えても味わい深く。
キリリと冷やしておいた アルネイス と
いただきましょう?
黒ゾイはふっくら。程よく上品な脂が
のっています。
アルネイスの尖りすぎていない酸味が
魚介の旨みと相まって、最高のマリアージュ
です?
レモンを絞るとますますピッタリ!
キラキラと輝くこのスープ!
全ての具材のお出汁が溶け込んで絶品!
お塩だけで完璧な味わい、もはや感動です。
ぜひバゲットを浸して食べて下さい。
まろやかで、爽やかなアルネイス。
春風のようなこのワイン、
満開の桜を眺めながら飲みたいですね??
ではまた次回の『今夜はワイン!』で?!